6月4、5日の両日、骨髄バンク推進連絡協議会の代表者会議に出席する為に、宮地さんの代理で岐阜県大垣市まで行ってきました。
大垣は初めて訪ねる街でしたが、芭蕉の奥の細道の結びの地として有名で大変趣きのあるところでした。そして何よりも、あの田中重勝さんがお住まいの場所なのです。
田中重勝さんと聞いてピンときたアナタはかなりの骨髄バンク上級者です。田中さんは、勇気あるドナー第1号になられた方で、NHKの「プロジェクトX」でも取り上げられました。
現在も、もちろんお元気で、岐阜骨髄献血希望者を募る会のメンバーとして今回のイベントのお世話をして下さっていました。生の田中さんにお会いできて管理人は非常に感激し、日本の公的バンクの第一歩はこの方の善意と勇気から始まったのだと改めて感じました。
そして田中さんの骨髄をもらったレシピエントの方もずっとお元気にしてらっしゃるとの話を大谷貴子会長から伺い、心温まる思いでした。
その大谷会長ですが、昨年度いっぱいで退任され、今年度からは市川團十郎さんが新会長に就任されました。
写真中央が大谷さん、左端が團十郎さんです。
続いてのパネルディスカッションでは、「命はいつも輝いている!みんな同じ命!」と題して患者や家族、ドナーの4名の方と團十郎さんも飛び入りで参加され、活発な討論が行われました。
翌日は骨髄バンクの通常総会と代表者会議が開かれました。
管理人は初めて参加したので、興味深く話を聞いていましたが、皆さんの熱いこと熱いこと!議題は色々ありましたが、加盟団体の脱退に歯止めがかからない事が重大な問題になっているようでした。ピーク時には50くらいあったのが現在は41団体になり、さらに今回の出席団体は34でした。
また、バンク創設時に関わった熱心なメンバーの高齢化が深刻な問題になっており、後継者がなく活動が不活発にならざるを得ない団体もあるようでした。
福岡にしても、旧九州骨髄バンクが解散し、新たに骨髄バンクボランティア福岡が発足し活発に活動しているものの、協議会には加盟していないのが現状です。
そもそも協議会加盟団体のボランティア活動というものは、@患者支援とAバンク支援(登録者を増やす)という2つの大きな柱からなっており、福岡の場合は@患者支援をリボンの会が、Aバンク支援を骨髄バンクボランティア福岡が担っているような状態です。どちらにも関わっているメンバーがいるので連携が取れているのですが、改善の余地がないとは言えません。
結局、事務局サイドも有効な手段は見つからない状況で、話し合いは今後も懸案事項という形で終わりました。
管理人もリボンの会に関わって7年になりますが、ようやく何が問題なのかがおぼろげながら見えてきた気がします。解決策まではまだまだですが...
どの人も熱心で、しかも普遍的によいと思われることをしているのに、少しの手法や立場の違いから袂を分かつのは得策ではないような気がします。
今回の大会にテーマも「育むいのち」でした。一番大切なものは「いのち」ですものね。
大垣の皆さんありがとう!
お世話になりました。
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