風邪ようやく終息へ
2014-10-18


昨日は血液内科外来の受診日でした。特に血液データにも異常がないので次回は3週間後に受診することになりました。

夫から我が家に拡散したしつこい風邪も、罹った順番に治ってゆき、ついに最後にうつされた息子も鼻水くらいになりました。私自身も3週間くらい調子悪くて、病気のピークが2回あり、最後まで咳がなかなか治まりませんでした。

でも息子が入院するような事態には至らなかったので、ホッとしています。これから家族全員インフルエンザの予防接種も打たなきゃならないので今まで以上に体調管理を徹底しなければなりませぬ。

息子はまだ免疫抑制剤が切れていませんが、無駄かもしれないと思いつつも一応昨年も接種しました。社会復帰前の人混みに出ない生活だったので昨年はセーフでした。今年は仕事柄、不特定多数の人と接していますのでどうでしょうかね〜?

移植患者は子どもと一緒なので本当は2回打たなきゃいけないそうです。この間のつばさの講演会でも言ってたように、インフルエンザのような不活化ワクチンは免疫抑制剤使用中でも害にはなりませんが、弱毒性の生ワクチンの方はうっかりするとその病気に罹ってしまう羽目になるのでご用心ください。

詳しくは↓をご覧ください。

造血細胞移植ガイドライン 予防接種
[URL]

さて短時間勤務で働き始めてようやく3ヶ月経過した息子ですが、今回の風邪でも休むことなく、なんとか働き続けています。本当に「なんとか」という表現がふさわしい状態で、休みに遊ぶ訳でもなく、ひたすら寝て体力温存に努めています。

それでも有難いことに会社からは辞めるようにプレッシャーをかけられることもなく、温かく見守ってもらえているのは、精神的にはすごく助かっています。

先週のつばさのフォーラムで偶然お会いしたある患者さんの話は他人事ではなくとても心が痛みました。

友人から紹介されたその方は以前からずっと私のブログを読んでいて下さっていたらしく、「自分も息子さんと同じ時期に移植し、移植後1年で社会復帰をしました。」とおっしゃいました。

全てが同時期なので息子の気持ちや体調がよくわかると言われて、頑張ってくださいと励まされました。しかし、ご自身は今、会社から長時間勤務への復帰を迫られていて辛い立場にあるとのことでした。

移植患者は見た目はほとんど普通の人と変わらないように見えますが、みんないっぱいいっぱいで見かけを保っているのだと思います。その方も「短時間勤務でもやっとの思いでこなしているのに、フルタイムで働くのはとても無理。今度ばかりは辞めることも視野に入れて考え中。」だそうです。

もちろん息子とは会社も職種も違うし、その方の家族構成なども全く知りませんが、本人に働く意志があって短時間なら出来ている仕事なのであれば、もう少し長い目で見てもらえないかなぁと思ってしまいます。

がんサバイバーの再就職は本当に困難です。ですから何とか辞めずに頑張ってもらえたらと思いますが、無理をして再発につながってしまうのもまた怖いことなのです。

講演会の合間の立ち話程度でお別れしてしまい、とても気になっています。何かいい解決策が見つかり、仕事を続けられることになっていれば嬉しいのですが...。
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