2020-04-19
1つの感染症がここまで大きなうねりとなって世界中を飲み込むなんて半年前には誰が想像していただろうか?
息子が発病してからほぼ厳しく衛生管理をしてきた我が家では普段とあまり変わらぬ生活をしているので、こういった生活にも慣れていて世間の皆さんほどにはストレスが溜まっている訳ではない。
ただもちろんコロナに感染したらひとたまりもないだろうという家族は息子以外にもいるのでとても気を使った生活をしていることには変わりない。
しかし移植後退院してきた時よりは全く楽な気持ち。というと語弊があるが、あの時は自分たち以外の人は全く無頓着だったので、余計に必死で感染症から身を守ろうとしていた。あれはしんどかったなぁ。
今は大多数の人が衛生に気を使って生活してくれているので、まあ一種の連帯感のようなものが生まれていて助かる。
いつかは終わってくれるとは思うものの、ワクチンが開発されるにはまだ時間がかかりそうだし、自然に集団免疫ができるまでにどれだけの犠牲が払えば済むかと思うとそれも乱暴な話である。
私たちはほとんど家で過ごしているが、どうにかこうにか息子は仕事を続けている。不特定多数の人に会う職業なので心配じゃないと言えばウソになるが辞めるとは言わないので本人の意志に任せている。
移植後の先の見えない長い時間に比べれば、このおこもり生活はもう少し短いのではないかと思う。もうしばらくじっとして嵐の通り過ぎるのを待つことにしよう。
有難いことにネットで買物をすれば届けてくださる宅配の人がいるし、施設のスタッフの方々は自身の健康に気を使いながら高齢者の世話をしてくださっている。
収入が減っても明日飢え死にするほど困っている訳でもない。外食に行けないくらい何の文句があろうか。
そして何より感染のリスクの中で働く医療従事者の方々には感謝の言葉しかない。
毒を吐けばそれは必ず自分に返ってくる。不平不満は言わず特定の誰かを批判するのではなく注意深く状況だけは見ていきたいと思う。
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